【おすすめオールドレンズ】Summarit 50mm/f1.5

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近代のミラーレス一眼の人気でカメラ初心者から上級者まで誰もがオールドレンズを使用してみたいと思うことでしょう。

 

ジャンクコーナーの数百円のものから、人気のあるレンズは値段が高騰して入手困難なものも多くあります。

 

現行のレンズにはない美しい描写、表現力はもちろんですが、レンズその物の美しさも魅力の一つではないでしょうか。製造から何十年もの間、色々な国を旅して、たくさんの人の手に渡り、その時々の思い出や作品を撮ってきたと思うと新品のレンズとはまた違った楽しさもありますね。

 

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今回は私のお気に入りの1本、LEICA Summarit 50mm /f1.5【ズマリット】を紹介します。

 

オールドレンズを特集している雑誌では必ず取り上げられていると言っていいレンズです。購入したいと思っている方も多いのではないでしょうか。

 

 

ズマリットについて

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ズマリットはLeitz社初の大口径ハイスピードレンズとして発売されました。Schneider社のXenonレンズの技術提供を受けて誕生した当時としては驚くほど明るいレンズでした。その後、有名なSummilux 50mm F1.4へと続きます。

 

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ズマリットの特徴はなんと言っても豪快なゴースト、オールドレンズ特有のぐるぐるボケ、淡い色味が印象的です。その表現からポートレート撮影やスナップ撮影に使う方が多いようです。鏡胴は真鍮製で持ってみるとずっしりとした感覚です。真円に近い15枚の絞り羽根もとても綺麗です。生産国はドイツ、製造された期間は1949年から1959年まででスクリューマウントとMマウントが存在します。ズマリットというだけで今から60年以上前のレンズという事になります。

 

憧れて購入したズマリット

ズマリットとの出会い

 私がオールドレンズに興味を持ったのはFUJIFILM X-Pro2のムック本にMマウントアダプターの紹介でLEICAのレンズが取り上げられていたのが始まりでした。その後、色々なオールドレンズの本を読んでいるうちに、ズマリットが欲しい、と思うようになっていました。その後すぐに購入して4年間使用しています。

 

所有しているズマリット

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Leica Summarit 50mm/f1.5
  • メーカー:Leica(ライカ)
  • 生産国:ドイツ
  • 製造年:1956年
  • マウント:ライカMマウント
  • 購入日:2017年1月1日
  • 購入金額:118,000円(税込)

私が購入したのは2017年1月です。並品、レンズリアキャップ(社外品)付きで約12万円でした。現在(2021年4月)では同じショップ、同様の個体で17万円程度となっており、値段は高騰しているようです。

 

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社外のフロントキャップを使用していましたが、やはり純正のフロントキャップに憧れて購入してしまいました。レンズフードも欲しいと思っていますが、フードだけでも数万円で取引されているため、購入には至っておりません。

 

私の使用しているレンズは1956年製造のものです。マウントはMマウントのもので現行のデジタルカメラのM型Leicaにもアダプターなしで使用することもできます。個体数としてもMマウントのものは数が少ないので珍しいものです。

 

ズマリットの前玉のガラスはとても柔らかく、拭いただけでも細かな傷がついてしまいます。私のズマリットも細かな傷が多くあります。それがどの程度、画像に影響しているかは不明ですが、一般的には傷や摩耗によるコーティングの劣化がゴーストを発生させやすくると言われています。

 

ミラーレス一眼でズマリットを使用する際に注意したいのがセンサー焼けです。せっかくズマリットを購入したので、太陽光を入れて豪快にゴーストを発生させて撮影したくなりますよね。何回も使用していると知らないうちにセンサーに黒いゴミのようなものが目立つようになります。それがセンサー焼けです。私は2回この症状でセンサーを交換しました。症状によると思いますが、私の場合は画像への影響はありませんでしたが画像に影響するとこもあるようなので注意してください。

 

ズマリットとFUJIFILM

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FUJIFILMのフィルムシミュレーション

FUJIFILMのフィルムシミュレーションとオールドレンズの組み合わせは他社のカメラにはない表現をしてくれます。メインで使用してきたフィルムシミュレーションはASTIA/ソフトですが、近年搭載されて人気なクラシックネガも面白い表現をしてくれます。RAW現像で作品を仕上げる方にもフルサイズと遜色ないセンサー性能になっています。

FUJIFILM X-T4

FUJIFILM X-T4での作例を紹介します。アダプターはFUJIFILM純正のMマウントアダプターを使用しました。X-T4のセンサーはAPS-Cなので焦点距離は約75mmとなります。50mmの焦点距離を活かしたい方はフルサイズでの使用をお勧めします。Mマウントアダプターについてはまた次回説明します。T-X4には手振れ補正が搭載させているのでオールドレンズにも使いやすいカメラになっています。

絞り値による表現の違い

まずは絞り値による表現の違いを紹介します。X-T4を使用して撮影しました。 

 

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まずはF1.5で撮影した写真です。ズマリットらしい色味が淡い、柔らかい印象です。

 

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F5.6まで絞ると花の輪郭もはっきりとしてきます。色味も少しはっきりした印象です。

 

F値による表現の違いをうまく利用するとポートレート、スナップなど色々な場面で活躍する1本になります。

 

作例紹介

X-T4を用いた作例を紹介します。フィルムシミュレーションをそのまま生かした作例です。

 

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まずはフィルムシミュレーションのVelvia/ビビットを使用した作例です。

現行のFUJIFILMのレンズとは異なり、色味は淡い色味になり柔らかい写真になります。こちらの写真はF8で撮影しました。古いズマリットでもここまではっきり写すことができます。木々の明暗の表現も綺麗です。

 

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こちらもVelviaを使用した例です。光源である太陽の周囲の表現、背景ボケの表現はズマリットの特徴です。

 

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次にASTIAを使用した作例です。柔らかな色味とズマリットの相性もとても好みです。

ゴーストやフレアは嫌われることが多いと思いますが、ズマリットの特徴のゴーストは虹色でとても綺麗なものなのであえて写し込んで撮影する方も多いと思います。

 

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最近、FUJIFILMのカメラに搭載されたクラシックネガの作例です。

低彩度でノスタルジックなフィルムシミュレーションです。ズマリットとの相性もとてもいいです。


 

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何気ないスナップもズマリットを使用するだけで違った雰囲気で写すことができます。
 

 

まとめ

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オールドレンズの中で1番人気と言ってもいいくらいのズマリット。オールドレンズに挑戦してみたい人にはぜひオススメしたいレンズです。少し値段が高いのがネックですが、かけがえのないレンズになるのではないでしょうか。

 

今後はフィルムカメラ、他社のミラーレス一眼でのレビューを行っていきますのでお楽しみに。