【フィルムカメラ初心者にオススメ!】MINOLTA α Sweet Ⅱ

 

以前、私がデジタルカメラをはじめてずっと使用していたのがCANONのカメラだったので、オススメのフィルムカメラについてもCANONのカメラをご紹介しました。

 

【フィルムカメラ初心者にオススメ!】CANONではじめるフィルムカメラ

 

今でもメインのフィルムカメラはCANON Kiss 7です。

 

Kiss 7を2021年にご紹介してからも徐々に中古相場が上がっています。2021年は3000円〜10000円程度だったのが、現在はフリマサイトでは13000円程度で取引されているようです。

フリマサイトでも出品される数も減り、入手がさらに難しい状況になっているようです。値段も安いものはほとんどなく、強気な値段設定のものが多くなりました。

 

Kiss 7が値段の面でも、台数の面でも入手しにくくなっていることから違うカメラを探していたところ、MINOLTA α Sweet Ⅱが良さそうだったので購入してみました。

 

 

そもそもなぜMINOLTAなの?

 

2006年、MINOLTAはSONYにカメラ部門を引き継ぎました。

今となっては当たり前のSONY αシリーズはこのMINOLTAからはじまったものだったんですね。

SONY αシリーズの一眼レフのマウントはAマウントでスタートし、今のミラーレスのEマウントが主流となりました。

今回、ご紹介するMINOLTA α Sweet ⅡはそのAマウントになります。

 

MINOLTAが現役当時どのような位置付けだったかはわかりませんが、現在ではカメラもレンズもジャンクコーナーでたくさん見かけます。

現役のメーカーではないためか、αのメインマウントではないからなのか、値段はとても安いです。

実際、私も最近まで興味を持たなかったメーカーだったので今は不人気なのかもしれないです。

 

しかし、いろいろ調べてみると機能面、質感などなかなか良さそうだったので購入してみました。

 

今回はMINOLTA α Sweet Ⅱと購入したレンズについてご紹介します。

 

主な仕様

 

調べるまで存在も知らなかったMINOLTAのα Sweetですが、CANON Kiss、NIKON μに対抗した入門カメラシリーズだったようです。

 

2001年7月に発売したカメラということで現在のデジタル一眼を使用できる方なら直感的に使用できると思います。

後ほどご紹介しますが、MINOLTAの独特な操作方法はありますが、慣れれば問題ない程度だと思います。

 

ポイントとなる主な仕様をご紹介します。

 

シャッタースピード1/4000

 

フィルムカメラで意外と重要なポイント、シャッタースピード1/4000が使えます。

フィルムカメラを使用しているとやはり1/2000では足りない時があるんです。

デジタルカメラでは入門機にもシャッタースピード1/4000はあって普通の機能なのですが、フィルムカメラでは中級機レベルの機能でした。

 

当たり前ですが、フィルムカメラではISOは固定です。明るいところでもレンズを開放値付近で使いたいと思うとシャッタースピードに頼るしかなくなります。

そんな時に1/4000が使えるととても心強いです。

 

小さい・軽い

私がいつも選ぶカメラはいつも小さい・軽いカメラですが、このカメラも小さい・軽いです。

実際に持ち運ぶ条件としてレンズをつけてみました。

 

 



 

Kiss 7と並べてみても少し小さいような気がします。

Kiss 7+50mm F1.8とα Sweet Ⅱ+50mm F1.4なので厳密にはα Sweet Ⅱの方が不利なのですが、負けていないと思います。

 

メーカー値(幅×高さ×奥行、重さ)

MINOLTA α Sweet Ⅱ:127×87×60.5mm、335g

CANON Kiss 7:130×90×64mm、365g

 

見た目

 

 

α Sweet Ⅱにはシルバーとブラックがあります。

今回購入したのはシルバーです。フリマサイトを見てみると、ブラックの方が出品されている台数は少ないようです。

ブラックとシルバーでは好みが分かれるかも知れないですが、私としてはとても気に入っています。

 

見た目のシルエットもスリムでかっこいいです。

グリップはKiss 7と比べると浅いように見えますが、持ちやすいグリップです。

グリップは購入時からベタつきはなくそのまま使用していました。

調べてみると元々ベタつきが出にくい素材のようです。20年経った今でもこんなに使われるのであれば全てのカメラでこの素材を使って欲しかったですね。

 

フォーカスポイント

α Sweet Ⅱのフォーカスポイントは7点です。

この点はKiss 7と同じです。

しかし、α Sweet Ⅱのフォーカスポイントは中心に寄っている気がします。

私は基本的に中央1点やオートで使用するので問題ないのですが、CANONのカメラのファインダーと表示されている画が異なるので少し違和感がありました。

 

視野率(90%×90%)

視野率はフィルムカメラ入門機ではあまり期待できないですが、α Sweet Ⅱも視野率90%×90%です。

ミラーレスカメラでは液晶画面に映し出された画像がそのまま写真となるのでミラーレスカメラ中心の方は慣れが必要です。

 

液晶画面

 

液晶画面はカメラ上部にあります。

背面に設置されていたKiss 7より私としては使いやすいです。

おそらく近年のデジタル一眼レフも上部に設定の液晶があったので慣れていたのかも知れないです。

表示できる項目はまあまあと言った感じです。

必要な項目が表示されている程度だと思います。

 

画面のサイズはKiss 7の方が大きいです。

表示できる項目も多く、説明書を見なくても操作しやすいと思います。

 

オートデート機能

 

 

私がフィルムカメラを選ぶときに重要視するオートデート機能はというと、α Sweet Ⅱにはももちろんついています。

オートデート機能とは、写真の右下に日付を入れることができる機能です。

私のフィルムカメラの使用方法が主に日常の記録なので、見返したときに日付があった方がいいと考えています。

 

フィルムカメラには2019年問題という2019年までしか日付が表示されないカメラが多くあります。

このα Sweet Ⅱは2039年まで使用できます。

 

DATEボタンは背面下部にあります。

 

電池(CR2)

MINOLTA α Sweet Ⅱの電池はCR2を2本使用します。

フィルムカメラでは珍しくない電池ですが、やはりより一般的な電池がいいですね。

Kiss 7も同じCR2なので全く問題ありませんでした。

オートデート機能に別に電池が必要な機種もありますが、MINOLTA α Sweet Ⅱは共通電源になるのでオートデート用に電池は必要ありません。

 

スポット測光

α Sweet Ⅱには入門機レベルなのに、スポット測光が搭載されています。

私は他のカメラでも使うことがない機能なので重視していない機能ではありますが、表現の幅は広がると思います。

 

操作方法

P(プログラム)モードを中心とした操作

 

MINOLTAのカメラ共通だと思いますが、P(プログラム)モードを中心とした操作方法になっています。

他のモードで使用していれば問題になることはありませんが、独立したボタンがあるのが特徴だと思います。

Pモードのボタンを押すとフラッシュオフからオートに切り替わったので操作にも慣れが必要のようです。

 

各種設定は上部のダイヤルを回してファンクションボタンを押すことで液晶画面に設定画面が表示されます。

液晶画面が小さい分、ダイヤルで設定する項目を選べるので慣れれば早く設定を変更できると思います。

 

絞り・シャッタースピードの変更のダイヤルがカメラ前面にあるのも特徴だと思います。

シャッターとダイヤルが同じライン上にあるので操作しやすいようにも見えますが、この狭い場所にダイヤルがあるので少しアクセスしにくいです。このことも好みは分かれそうです。

 

アイスタート

 



カメラを構えたときに、ピントを合わせてくれる機能があります。

グリップのセンサーとアイセンサーの組み合わせで認識するようです。

便利そうな機能ではありますが、私は使用していません。

実験的に使ってみましたが電池の消耗を考えると使わなくてもいいかな、といった感じです。

 

購入のポイント

値段

もちろんこのMINOLTA α Sweet Ⅱは中古でしか購入出来ないカメラです。

メルカリでは本体のみで3000−5000円程度で取引されているようです。

元々のダブルズームキットのレンズやケースが付いているともう少し高くなっている状況です。

ブラックは元々数が少なかったのか出品数も少なく、値段もボディのみ5000円程度と高くなります。

私はハードオフでゴールドのボディのみ3300円(3ヶ月保証)で購入しました。付属品はなかったのでボディキャップなどは後日購入しました。

 

ファインダーの変色

ファインダーの変色はMINOLTAの入門機の持病のようです。

入門機全般で安価なダハミラー式を採用しているため、そこからの影響によるもののようです。

 

購入したα Sweet Ⅱはファインダーの両脇にうっすら青い変色がありました。

別に購入したα 303si superではファインダー全体が黄色く変色しています。 

もし購入時に手に取って確認できるようならファインダーを覗いて確認して購入するのをオススメします。

 

購入レンズ

先述の通り、レンズはとても安く売っていることが多いです。

しかし、状態の良いものは少ないと思います。

MINOLTAというだけで20年以上前のレンズとなります。カビやチリ・ホコリが入り込んでいるもの、ひどいものではジャンクコーナーで雑に扱われたのか、前玉が傷だらけのレンズも多くあります。

CANONのレンズなどと異なり、20年間、転々として使われていたというよりも、20年間保管されていたレンズの方が多いのだと思います。

もしかしたら地域差があるかも知れないですが、最近なぜか近所のMINOLTAのレンズが多く売られているのを目にします。

 

MINOLTA AF 50mm F1.4



ジャンクコーナーで発見したレンズですが問題なく使用できています。

購入時、絞りのレバーを押しても動かなかったので分解して直しました。

 

CANONの50mm F1.8と比べてもコンパクトで良いです。

 

MINOLTA AF 50mm F2.8 macro



このレンズもジャンクコーナーで見つけました。

マクロで使おうと思うと結構寄れるので距離に注意が必要です。

調べてみるとボケが綺麗なのに安く入手出来るので今でも使っている人は多いようです。

 

まとめ

中古の相場が上がっているCANON Kiss 7の代わりとして、購入したMINOLTA α Sweet Ⅱについてご紹介しました。

現在α Sweet Ⅱは4年前のKiss 7程度の値段で購入出来ます。

機能面、携帯性などからもオススメなカメラです。

しかしながらスイッチの接触不良やAF不良など、耐久性については昔から微妙という記事もちらほら。その点は使ってみて調べていきたいと思います。

 

今後は購入したレンズで撮影した写真をご紹介していきたいと思います。