【CANON 最後のフィルム中級機】CANON EOS 7s購入

 

だいぶ久しぶりの投稿になってしまいました。

投稿していない間にも新しいカメラやレンズを入手していたので少しずつご紹介していきたいと思います。

 

 

さて、最近は使い勝手のいいiPhoneで写真や動画をすましてしまうことが多くなってます。

 

使用しないことはカメラに悪いと思っていますが、フィルムを現像して思いがけない写真が出てくるのもフィルムカメラの楽しさだと思います。

 

実はEOS-1Nを手放してしまいました。

Kiss 7がメインのカメラとなっていて使用しない期間が続いていたためです。

Kiss 7では作品作りで物足りなさがあったので新しいフィルムカメラEOS 7sを購入しました。相場よりだいぶ安く売っていたので購入しましたが、なかなか面白いカメラでした。

 

手放してしまったEOS-1Nの紹介はこちらから↓

  

 

 

 

EOS 7sとは

CANON 最後のフィルムカメラ中級機

 

EOS 7sは2004年に発売されたフィルムカメラです。2000年に発売されたEOS 7をべースに基本性能を向上させたモデルのカメラだそうです。

 

2004年といえば私が愛用しているKiss 7が発売された年です。

発売時期はEOS 7sが2004年3月、Kiss 7が2004年9月となっています。

 

中古市場でもEOS 7はよく見かけますが、EOS 7sは数が少ないようです。状態のいいものはさらに少ないようです。

デジタルカメラが出回ってきて当時販売された個体も少なかったのでしょうか。

 

中古相場でもEOS 7は10,000円程度、EOS 7sは20,000円程度とだいぶ高価なカメラとなっています。

私はEOS 7は所有したことがないのでここではEOS 7sについてのみ紹介していきます。

 

EOS 7sの特徴

 

別の記事で紹介したKiss 7と同様に、デジタルカメラが出回ってきた頃に発売されたカメラということで、現行のデジタルカメラを使っていれば直感的に操作できるカメラです。

 

見た目・質感も20年前のカメラとは思えないものだと思います。

 

私がこのEOS 7sを使ってみて思った良いところ、イマイチなポイントをご紹介します。

 

良いポイントは主に操作性と見た目のかっこよさです。

 

良いところ

EOS-1シリーズに負けない機能性

 

EOS 7sのグレードとしては2000年発売のEOS-1V、1998年発売のEOS 3に次ぐ中級機のカメラだったようです。

 

Kiss 7ばかりを使用していたので手放してしまった上位機種のEOS-1N。

機能面はもちろん問題なかったのですが、やはりでかい!重い!というのが不満なポイントでした。

 

そんなときにたまたま見つけたEOS 7s。

 

もともと知っていたカメラではありますが、機能性ではシャッタースピード1/4000、測距点7点、Kiss 7にはない背面ダイヤルや上部の液晶画面など十分な性能でした。

 

特にシャッタースピードはEOS-1Nの1/8000は必要はないですが、1/2000では足りないんです。

重さは600gとまあまあ重いですが、撮っていて安定するちょうどいい重さだと思います。

カメラの重さは素材の重さでもあるのでプラスチックのKiss 7よりもしっかりしていて耐久性もいいと思います。

 

シャッターの質感も重すぎず、軽すぎず適度な重さと軽快さです。

 

20年前のカメラとは思えない見た目

 

発売から20年経ってもかっこいい見た目は人気なポイントだと思います。この四角い感じがいいと思いました。

実際に持ってみると質感もよく、グリップ感もさすがCANONといった感じで、しっくり来る人は多いのではないでしょうか。ボディの質感も高級感があっていいです。このマットな質感もEOS 7から改良された点のようです。

 

グリップというと、私が購入した個体はグリップのべたつきはもちろんありました。

購入してすぐにきちんと処理をしました。

エタノールはフィルムカメラをよく購入する人には必需品ですね。

 

 

視線入力AF

 

EOS R3の発表時に話題になったことで知っている人は多い言葉だと思います。

最近は搭載されている機種も増えているようです。

言われてみるとなんで今までデジタルカメラに搭載されていないんだろうと思う機能です。

カメラ上部のレバーを真ん中にセットすることで設定できます。

EOS 7sの視線入力AFはというと、

意外と使えるんですね。

すばやく視線を移動して撮影するにはもちろん不向きですが、条件によっては意外ときちんと反応してくれます。

実用性はまあまあといった感じなので私は通常は使用しないことが多いです。

 

フィルム巻き上げの静かさ

フィルム1本を使い切った時の巻き上げ音がとても静かでした。本当に撮り終わった?と耳を近づけて確認してしまいました。

ミラーレスの時代にフィルムカメラで音を出せない環境で撮影する人がいるかはわかりませんが、びっくりした点なのであげました。

 

 

イマイチなポイント

デート機能の2019年問題

 

私がフィルムカメラで重視するデート機能(日付を写真に写しこむ機能)もEOS 7sには搭載されています。

しかし、2025年時点ではすでに活用できない機能となっています。

 

フィルムカメラで多くのカメラが2019年までしか日付を写し込むことが出来ない「2019年問題」を抱えています。

EOS 7sも1994年から2019年までしか表示されませんでした。

正確には2桁ずつの「年月日」なので「19.12.31」までです。

 

私の愛用しているKiss 7はというと、00から99まで永遠に表示できました。

カメラが壊れるまで使用できます。

 

EOS 7sはデート機能オフのまま使用しています。

 

ちなみにデート機能の電池はボディのCR123Aとは別にボタン電池を使用します。

Kiss 7は同じ電池で使用できていたので、この点はKiss 7の方が優れていたようです。

 

スポット測光がない

EOS 7sの測光モードは評価測光、部分測光、中央部重点平均測光の3種類です。上位機種にあるスポット測光がありません。私の使用の方法では問題になることはありませんが、気になる方もいらっしゃるかも知れないです。

 

 

その他の機能

私の中では良いところ、イマイチなポイントとするまでもない機能をいくつか紹介したいと思います。

 

電池CR123A

 

もはやフィルムカメラを使用する上で当たり前すぎて問題にもならないかもしれませんが、やはり電池は気軽に入手できるものがいいですね。

EOS 7sはCR123Aを2本使用します。

 

Kiss 7と同じCR2の方が良かったですが、私は色々なフィルムカメラに使えるように家にストックがあるので気になりませんでした。

しかし、CANONのカメラでCR123Aを使用しているのは初代KIss、2代目New Kissなどで、使い勝手が悪いと考えている方もいるようです。その点は持ち歩く機種によってはネックになる場合もあるかも知れません。

 

 

BP-300

 

バッテリーパックBP-300を使用すると単三電池で動かすことが出来ます。

でかい!重い!のが気になる方にはオススメできませんが、単三電池で動かせることを考えれば仕方ないことかも知れないです。現行のデジタルカメラと比べるとフォルムカメラのバッテリーパックはコンパクトなものなのでそれほど気にならない方も多いかも知れません。

 

電池問題も単三電池さえ持ち歩けば解決します。

 

 

バッテリーパック全体の質感はEOS 7sとは少し異なります。EOS 7と同じ2000年に発売していたようなのでEOS 7と同じ質感のようです。近くでよく見るとわかる程度なのでまあまあ気にならない程度だと思います。

見た目もかっこよくなるのでおすすめです。

 



 

電池は単三電池4本、または本体のみで動かす時と同じCR123Aが2本です。

私も実物を見るまでどうゆうこと?と思ってましたが、レバーを操作することで使用する電池を切り替えることが出来ます。

 

電池は一度バッテリーパックをボディから取り外さないと入れ替えができないのが残念なポイントです。

この点はKiss 7のバッテリーと同じです。

 

値段はというと、フリマサイトでは3000−5000円程度で出回っているようです。

 

EOS 7とセットで売られていることもあるので本体と一緒に検索してみてください。

 

 

 

視野率

EOS 7sのファインダーの視野率は上下90%、左右92%で若干狭いです。

慣れていない人には少し不便なポイントかもしれないですが、いつも愛用しているKiss 7も約90%なので私は問題なく使用できています。

 

先日、Xの投稿で見ましたが、フィルムカメラのファインダーはトリミングされていると思っている人もいるようです。

確かに現在主流のミラーレスは視野率100%、モニタのままなので、フィルムカメラは現像から返ってきた写真を見ると思っていた構図と違うと思うかもしれません。

フィルムカメラで視野率100%のカメラはごく一部です。少し慣れが必要かもしれません。

 

内臓ストロボ

 

EOS-1シリーズなどの上位機種にはない内蔵ストロボがEOS 7sにはあります。

私はあまり使用しないのですが、ストロボがあれば表現の幅は広がります。

ストロボの発光まで時間は若干長く感じましたので頻繁に使用する場合は外部ストロボを使用した方がいいと思います。

 

所有レンズとのバランス

所有しているCANON EFマウントレンズを付けた状態はこのような感じです。

以前は何本もあったEFマウントレンズは今は3本のみになってしまいました。

コンパクトで軽量、取り回しのいいEF40mm F2.8 STMとEF50mm F1.8 STM。

思い出の詰まっているSIgma Art 35mm F1.4。今回はまだ検証できていないのでこのレンズは除いています。フィルムカメラでもサードパーティとの相性があるようです。

 

現在の高画素カメラだと物足りないレンズかも知れないですが、フィルムカメラだと十分な写りをしてくれます。

EFマウントのフィルムカメラに使用できるレンズは販売終了が続いていていますが、中古も多く出回っているのでまだまだ入手可能です。

 

EF40mm F2.8 STM

EOS 7sでもKiss 7でも子供と出かける時はまずはこのレンズを選択します。やはり小さくて軽い取り回しのいいことが1番です。

 

EF50mm F1.8 STM

基本的にEF40mmを使用していますが、暗い時間帯やフィルム感度によってはEF50mmを使用しています。

こちらのレンズはEF40mmパンケーキレンズよりは大きいですが、軽いので気に入っています。

STM ステッピングモーターを採用していないEF50mmも以前は所有していましたが、フィルムカメラを始める前に手放してしまっていたのでいい個体を見つけたら購入したいと思っています。

 

まとめ

ジャンクでとても安く入手したEOS 7sですが、なかなか面白いカメラだと思います。

私がフィルムカメラで重視するデート機能は活用できそうにはないですが、撮っていて楽しいカメラだと思います。イベント1個でフィルムを使い切るならデート機能はなくてもいいと思って使用しています。

中古でも美品の完動品は少ないようです。

狙っている人は良い個体を見かけたらすぐに購入した方がいいのではないでしょうか。